医院名 |
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ながの脳神経クリニック ながの歯科クリニック |
理事長 |
【脳神経】長野 隆行 |
院長 |
【脳神経】久保 慶高 【歯 科】長野 えり子 |
住所 |
【脳神経】 〒020-0835 岩手県盛岡市津志田16-17-2 【歯科】 〒020-0835 岩手県盛岡市津志田14-173 |
診療科目 |
脳神経外科・神経内科・外科・整形外科・リハビリテーション科 歯科一般・小児歯科・矯正歯科 《特殊外来》 脳ドック・頭痛外来・めまい外来・スポーツ医学 |
電話番号 |
脳神経:019-639-0123 歯 科:019-639-0124 |
中年以降の人達が集まって話題が健康のことになると、ほとんど脳卒中とがんについてが話題の中心となるのではないでしょうか。
このように脳卒中は多くの人々の関心をよんでいる病気です。
それは脳卒中が日本に多い疾患であるということだけでなく、今までまったく元気だった人が突然意識がなくなったり、半身不随に陥ったり、ときには命を落とすことがあるからだと思われます。
では、脳卒中とはどんな病気なのでしょうか。
卒中とはギリシャ語でアポプレクシィーといい、「なぐられて倒れた状態」を意味します。脳卒中には専門的には約30程の分類があり、大きく分けると、出血型のものと梗塞型の2つです。そして、出血型には脳の中で出血するものと、脳の表面に出血するくも膜下出血があります。
くも膜下出血は、40代から50代に多い病気で、死亡率の高い怖いものです。くも膜下出血になった人は、3分の1が5分以内に亡くなり、3分の1が手当をしても亡くなるか後遺症が残り、3分の1の方が手術で元気に社会復帰されます。
戦後の日本は結核の死亡率がだんだん減っていき、逆にがん、脳疾患、心疾患が増えてきました。また、平成6、7年まで減ってきていた血管の疾患が、また増えてきた理由には、死亡診断書の記載が変更になったことが挙げられます。脳疾患でも最後は心疾患で死亡等と記載していたものを、「やはり、もとの病気を正確に書こう」ということになったためです。
今多い死亡原因の病気は、がん、心臓病、脳疾患の順。むこう10年間は変わらないでしょう。脳血管疾患の死亡者が減ってきたのは、血圧のコントロールが一般の人々に広まったためだと言われています。注意しなくてはならないのは、血管性障害になる人が増えているということです。
今はMRIという医療機械のおかげで、ただ横になっているだけで脳の血管の細かい部分までみつけることが可能になりました。検査は痛くもかゆくもありません。脳疾患になってからでは遅いので、是非検査をお勧めします。
脳出血は年齢では50代に多く、次いで60代。くも膜下出血は40代から50代に多く、脳梗塞は70代に多くみられます。
脳卒中の危険因子は、年齢、高血圧、心疾患、尿の所見(たんぱく、糖等)、自覚症状(頭痛、舌のもつれ、意識障害、めまい、手足のしびれ)、肥満、高脂血症、糖尿病、喫煙、深酒等があげられますので、皆さん、健康的な生活を心がけましょう。